ブロンズケースにバゲットダイヤモンドをトータル3.854カラットあしらった、特別なローマン・ゴティエの「ロジカル・ワン」が世界限定1本で登場。
中世より続くコンスタントフォース(定力)を追求する時計産業の集大成を、華やかに彩るユニークピース(世界限定1本)です。
懐中時計に使われていた古典的なフュゼチェーンを再解釈した革新的な機構を持つ腕時計「ロジカル・ワン」は、2013年に時計界のオスカー賞とも称される「ジュネーブ・ウオッチ・メイキング・グランプリ」において、メンズコンプリケーション部門のグランプリに輝きました。今回、この「ロジカル・ワン」に、ブロンズケースにバゲットダイヤモンドをあしらったユニークピースが登場。使用されているダイヤモンドは合計3.854カラット。時計産業に革新をもたらした機構、そして規則正しく並べられたバゲットダイヤモンドが共演する特別な一本です。
■「ロジカル・ワン」の革新的な機構
「ロジカル・ワン」の特徴として、フュゼチェーン機構、プッシュボタン式巻上げ機構、文字盤側から見えるてんぷ、サファイアのインサートが組み込まれた香箱が挙げられます。
ローマン・ゴティエは次のように述べます。「技術者出身の私にとって、動力が変動する状態で精密機器を作動させるのは奇妙に思われました。そのため、動力を一定に保つほうが良いという前提で開発を始めたのです。」
フュゼチェーン機構
フュゼ(フランス語で「円錐形」の意味)は、香箱に取り付けられたコードまたはチェーンで巻き上げられる円錐形の滑車です。この機構は、主ぜんまいから供給されるトルクを一定にする働きがあります。(主ぜんまいが巻き上がられた状態と、ほどけそうな状態では、供給されるトルクが変化するため。)
懐中時計の時代にもよく使われた機構ですが、伝統的なフュゼチェーンには、以下の2つの問題があります。
1. フュゼに複数回チェーンを巻きつけるため、個々のリンクを小さくする必要があり、一つ一つのリンクが脆い。
2. チェーンは、フュゼと香箱の間を角度を伴って動力を伝達することが多いが、これでは効率が悪く、負荷が加わる。
そこで、ローマン・ゴティエはこれらの問題の解決策として、フュゼの代わりにスネイルカムを使用。ローマン・ゴティエは、フュゼの代わりに、低速で回転するスネイルカムを時/分ダイヤルの左側(10時位置)に配置することによって、これらの問題を解決しました。スネイルカムと香箱が同じレベルに配されるため、動力が常に直線状に伝達されます。
また必要となるのが、一列の短いチェーンのみなので、個々のリンクがより大きく、頑丈です。そしてルビーのチェーンリンクを採用し、金属に接する部分の摩擦を低減しました。
人間工学に基づくプッシュボタンによる巻上げ
ケースの左側にあるプッシュボタンを使ったローマン・ゴティエの「プッシュボタン式巻上げ機構」は、巻上げを楽しい作業へと変えました。プッシュボタンは人間工学に基づくデザインであると同時に、巻き上げの力を効率よく伝えます。
一般的に時計のリューズは比較的壊れやすい細い軸を持ち、リューズと香箱の間で動力を90°の角度で伝えなければなりませんでした。「ロジカル・ワン」を巻上げるためのプッシュボタンは、動力を同じ平面上で香箱に伝えます。
ROMAIN GAUTHIER(ローマン・ゴティエ) ダイヤモンドが祝福するフュゼチェーンの進化。ローマン・ゴティエよりユニークピース(世界限定1本)の「ロジカル・ワン」
摩擦を低減するサファイアのインサートが組み込まれた香箱
従来の真ちゅう製の香箱で主ゼンマイが巻き戻る際には、潤滑油をさしたばかりでも、ゼンマイの金属によって香箱の金属が擦られます。時間とともにオイルが凝結すると、摩擦が大きくなり、香箱とゼンマイがくっつくようになって、本来のスムーズな回転ができなくなります。そこで、「ロジカル・ワン」の主ぜんまいを二枚の人工サファイアプレートの間に置きました。サファイアは金属との摩擦が少ないという特性を持っています。また、傷が付きにくいという特性もあります。
ROMAIN GAUTHIER(ローマン・ゴティエ) ダイヤモンドが祝福するフュゼチェーンの進化。ローマン・ゴティエよりユニークピース(世界限定1本)の「ロジカル・ワン」
ムーブメントの仕上げ
ムーブメントの「受け(ブリッジ)」に施された、高度に研磨された内側の鋭い面取りは、手作業による優れた仕上げを証明するものです。なぜなら、内側に鋭い面取りを行うことのできる機械は今も存在しないからです。
「ロジカル・ワン」においては、内側の鋭い面取りを二重に施すことで、縁取りのような効果を出しました。平行な二つの面取りを施したこの人目を引く仕上げは、名画を収めた額縁の果たす役割と似た効果を上げており、内側にある芸術作品をさらに美しく引き立てています。
例えば、てんぷの「受け(ブリッジ)」だけでも手作業による仕上げに約15 時間費やします。コンスタントフォース機構の「受け(ブリッジ)」は約17時間です。その工程には手で面を削り出し、磨く作業、受け石を置くほぞ穴を手で磨く作業や、フラット部分にフロスティングを施す作業が含まれます。しかし、これは一つのパーツに過ぎません。ロジカル・ワンは約350の部品が幾種の金属で構成され、その全てを一切妥協なく作り上げております。
ROMAIN GAUTHIER(ローマン・ゴティエ) ダイヤモンドが祝福するフュゼチェーンの進化。ローマン・ゴティエよりユニークピース(世界限定1本)の「ロジカル・ワン」
ロジカル・ワン ユニークピース
ケース径:43mm
ケース素材:ブロンズ、バゲットダイヤモンド38個(3.854カラット)
ストラップ:アリゲーターストラップ(スイス製ハンドメイド)、ブロンズ製ピンバックル
防水性:5気圧
ムーブメント:手巻き、Cal.Logical One、毎時28,800振動、46時間パワーリザーブ、30石
仕様:プッシュボタン式巻上げ機構(9時位置にプッシュボタン式巻上げ機構)、サファイア・カボション付きリューズ(2時位置に時刻合わせ用)、グランフーエナメル文字盤
限定:1本(ユニークピース)
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