メティエ・ダール工房で、エナメル職人と彫金師の技が神話と伝統に命を吹き込み、ダイヤルは躍動するキャンバスに。加えて、サテライト式の時表示と固定式の分目盛りを採用した自社製キャリバー1120 ATが、独創的な時刻表示で想像力をかき立てます。人類の永遠の試練と勝利を象徴する神話「ヘラクレスの功業」に敬意を表した4つのユニークピースの誕生。
ヴァシュロン・コンスタンタンは、メゾンの創業270周年と卓越性への探求を称え、「レ・キャビノティエ」コレクションから、天文学と古代の冒険心に敬意を表する新シリーズ「ラ・ケットゥ(探求)」を発表します。技術的、審美的に大きな挑戦となったこれらのタイムピースの製作は、スーパーコピー 代引き複雑機能を備える時計を装飾技巧によって高めるメゾンの専門性を物語ります。
「レ・キャビノティエ・メティエ・ダール ‒ ヘラクレスの功業 ‒」は古代ギリシャ神話の半神半人、ヘラクレスに敬意を表するコレクションです。それぞれが、ヘラクレスが贖罪の旅を通じて乗り越えた12の伝説的な試練のひとつを描いています。小さな芸術作品とも称される2層構造のホワイトゴールド製ダイヤルは、グラン・フー・エナメル、ミニアチュール・ペインティング、そして細やかな彫りが織りなす美しさを余すことなく表現しています。40mmのホワイトゴールド製ケースに収められたキャリバー1120ATは、魅惑的で独創的な時刻表示を備え、ワンダリングアワーが固定された分目盛りの上を動くことで分を指し示します。
芸術的技巧の伝統と遺産が奏でる、人類の壮大な探求への賛歌
神話の英雄が繰り広げる冒険から、古代の探求者の壮大な旅に至るまで、人類の精神は常に、冒険と発見への探求心と逆境に打ち克つ意志の力に導かれてきました。探求とは、何らかの目的を追求するものであると同時に、その道のりで多くのものをもたらします。困難に満ちた旅は、人格を磨き、人生をより豊かにしてくれるのです。
ギリシャ神話に登場する半神半人のヘラクレスは、最高神ゼウスと、彼に誘惑された人間の王女アルクメネの間に生まれました。嫉妬深い妻の女神ヘラはゼウスの不貞に激怒し、ヘラクレスをひどく苦しめました。狂気に陥ったヘラクレスは、ついには自らの妻メガラと子どもたちを手にかけてしまいます。罪を償うため、ヘラクレスはデルフォイの神託を受けに行きました。
そこで、彼の従兄であり、ティリンスとミケーネの王であるエウリュステウスに仕えるよう告げられます。臆病で嫉妬深いことで知られるこの王は、ヘラクレスに「12の功業」を課しました。そして、そのどれもが生死をかけた戦いとなりました。12の功業を成し遂げたヘラクレスは、勇気と忍耐、超人的な強さだけでなく、不可能とも思える状況を乗り越えるための創意工夫や機知の象徴となりました。
キャリバー1120 AT -装飾芸術のキャンバス
ヴァシュロン・コンスタンタンは、「時」を芸術的視点から解釈し、独創的な時刻表示の豊かな遺産と伝統を築いてきました。その多くには、装飾芸術の創造性が存分に発揮されています。「レ・キャビノティエ・メティエ・ダール ‒ ヘラクレスの功業 ‒」は、ダイヤル右側に固定された120度の弧を描く10分刻みの分目盛りとワンダリングアワーを組み合わせています。
想像力をかき立てる示唆的な時刻表示を可能にしたのが、自動巻きキャリバー1120 ATです。メゾンのエンジニアが開発した独創的なサテライト式アワーモジュールを組み込み、超薄型自社製ムーブメントをベースに設計されました。
ダイヤルによって隠されたムーブメントの上方には、3本のアームを備えるアワーホイールを中心とする表示機構があります。アームの先端には、それぞれに時を表す4つの数字をあしらったカルーセルが取り付けられています。この機構は、メゾンの象徴であるマルタ十字の形状に着想を得た特許取得システムによって駆動されています。
アワーホイールが回転すると、カルーセルも回転して正しい数字を表示します。数字はダイヤルの上から下へとゆっくり移動し、弧状の目盛り上のその位置により分を示します。60分を通過すると時表示の数字は消え、次の時刻の数字が現れます。
ムーブメントに注ぎ込まれた高度な技術に見合うよう、メゾンは組み立て後に見えなくなる部品にまで緻密な手作業の仕上げを徹底して施しています。メゾンに深く根付いたこの伝統を受け継ぎ、キャリバー1120 ATには、美しい仕上げの数々が採用されています。ペルラージュ、コート・ド・ジュネーブ、サンレイ模様、手作業で面取りを施したブリッジが印象的な光の戯れを生み出し、ムーブメントの構造を際立たせます。
さらに、22Kゴールド製ローターには、古代ギリシャの建築に見られるフリーズ(帯状の装飾帯)に着想を得た「タペストリー」モチーフが描かれています。このモチーフは、1904年から用いられている伝統的なタペストリー機を手作業で操作して作られています。この工程は模様のテンプレートを準備するところから始まります。それを頼りに綿密に調整した旋盤を動かし、金属の表面へひと筆で描くように一気に模様を彫り上げます。
強さや切り込みの深さを緻密に制御することで、職人は繊細な立体感と光を捉える質感の対比を生み出し、極めて細かな部分に至るまで表現を創り出します。
途切れることなくメゾンに継承されているこの古来のノウハウは、ローターに絵画のような趣を吹き込みます。キャリバー1120 ATの技術力と芸術的価値は、品質と原産地を補償するジュネーブ・シールによって認証されています。
豊かな芸術的ノウハウの伝統を称えて
ヴァシュロン・コンスタンタンは、1755年の創業以来、伝統的な装飾工芸に根付く古来の技術や職人技の保護と育成に献身的に取り組んでいます。
ダイヤルは、18Kホワイトゴールドで作られた2枚のプレートを使用し、一部が重なるように高さをずらして組み合わせています。下側のプレート上には、ダイヤル右側のセクションに17世紀のギリシャの地図が再現されています。海の部分はタイユ・ドゥース技法による手作業のエングレービングで波を描き、奥行きを表現しています。
この質感豊かな背景に、職人が半透明のエナメルを施します。外海には無色、海岸線付近にはグレーを用いて輪郭を表現します。
陸地の部分にエナメルが入らないよう、極めて正確な作業が必要とされます。エナメルは4層にわたり塗布され、1層を塗布するごとに700〜900℃で焼成されます。次の工程は、手作業による大陸のエングレービングです。同じくタイユ・ドゥース技法を用いて質感と輪郭を際立たせます。この時、エナメルを損なうことがないよう、細心の注意が求められます。ダイヤルの中でこの部分を製作するのに、手作業のエングレービングに約8時間、エナメルに約8時間を要しました。